日ノ岡山に自生する特徴のある樹木の紹介です。登山道の樹木にQRコード入りの名札を付けています。そのQRコードを読み込むと、このページの該当の樹木の説明文を読むことができます。山で探してみてください!
アラカシ(粗樫)


◾︎生息地点…広場の階段を上ったところ
◾︎ブナ科コナラ属の常緑広葉樹。樹高は10~20 m。日本、中国、台湾、朝鮮の済州島、アジア東南部に分布。
◾︎花:花期は4~5月、雌雄同株。雄花序は長さ5~10 cmで垂れ下がり、雌花序は上部の葉腋につく風媒花。
◾︎葉:長さ7~12 cm、幅3~5 cm。葉先はややとがり、上半部に大きめの鋸歯がある。
◾︎実:果期は10~11月。長さ15~20 mmの楕円形をしたドングリで、その年の秋に熟す。ドングリの皿(基部)に環状の模様が出るのが特徴。渋みのあるタンニンが含まれるため食べにくい。
◾︎材:名前のごとく硬くて重い。火持ちが良いので薪や木炭として非常に優秀。建築材、農具や工具の柄、餅つきの杵などに利用される。
カゴノキ(鹿子の木)


◾︎生息地点…中腹
◾︎クスノキ科ハマビワ属の常緑高木。樹高は15~20 m。日本、台湾、中国中南部及び朝鮮半島南部にも分布。樹皮がまだらにはがれ落ちて鹿の子模様になることから、この名前がつけられた。
◾︎花:花期は8〜9月、葉のわきに集まって淡い黄色の花を咲かせる。雌雄異株。
◾︎実:雌株では翌年の7~8月ごろ長さ8mmほどの楕円形の赤い実が熟し、緑の葉の中で輝く。赤く熟すには約1年もかかり、翌年の花と一緒に見ることができる。
◾︎葉:長さ5~9 cm、幅1.5~4 cm。葉は革質で、表面は年間を通じて光沢があり、裏面は白っぽい。葉が入れ替わる春には古い葉が黄色くなって落葉する。葉を擦り合わせるとクスノキ科特有の香りがある。
◾︎材:淡い赤味を帯びる。硬質で緻密であるため、床材、建材、楽器、器具など様々な用途に使われる。
クス(楠)


◾︎生息地点…中腹
◾︎クスノキ科ニッケイ属の常緑広葉樹。樹高は8~25 m。幹の直径 2 m になり、大きなものは高さ 40 m、幹の直径 8 m に達する。日本(関東以南)、台湾、中国南部、ベトナムなどの暖地に分布。この木の精油を樟脳。樟脳は防虫剤で有名だが、カンフル剤など医薬品にも使われる。
◾︎葉:やや革質。長さ5~12 cm、幅3~6 cm。先が鋭くとがり、緑色で光沢があり、無毛。葉をちぎると樟脳の特徴的な匂いがする。葉の寿命はほぼ1年で、春に新しい葉が出てくるときに古い葉が落葉する。
◾︎花:花期は5~6月、円錐状の花序に直径3 mmほどの黄緑色の花が咲く。
◾︎実:液果、球形、直径7~9 mm、はじめは淡緑色だが、11~12月になると光沢がある黒紫色に熟す。
◾︎材:建築(寺社など)、家具、彫刻、木魚、仏壇、楽器、玩具、船などに利用される。
クヌギ(櫟)


◾︎生息地点…展望所
◾︎ブナ科コナラ属の落葉広葉樹、樹高は15~20 m。日本を含むアジア北東部に分布。クヌギの樹液にはカブトムシやクワガタが集まる。
◾︎花:花期は4~5月、雌雄あり。雌花は新枝の上部にある葉の脇にひっそりと咲き、目立たない。雄花は長さ10 cmほどの紐状で新枝の下部に垂れ下がる。
◾︎葉:長さ8~15 cm、幅3~5 cm。葉先は鋭くとがり、波状の鋸歯がある。紅葉の時期、緑色→黄色→黄褐色に変化する。
◾︎実:果期は翌年の秋。果実はドングリ、直径が約2 cmと大きく、ほぼ球形で基部半分は椀型の殻斗(帽子部分)につつまれている。渋味が強いため、そのままでは食用にならない。
◾︎材:器具や楽器、建材や薪炭などに用いられる。
ヤマザクラ(山桜)


◾︎生息地点…山頂
◾︎バラ科サクラ属の落葉広葉樹、樹高は15~25m。日本に自生するサクラの代表樹種で日本の固有種。
◾︎花:花期は3月下旬~4月上旬、花びらは5枚の一重咲きで、色は白色から淡紅色。
◾︎実:花の後に直径1 cm前後のサクランボができ、5~7月になると黒紫色に熟す。一見すると美味しそうに見え、ムクドリやヒヨドリなどはこれを採食するが、苦味があって食用にはならない。
◾︎葉:長さ8~12 cm、幅3~5 cm。卵形あるいは楕円形で縁には細かなギザギザがあり、葉先は尾状に細く尖る。紅葉のとき赤色に染まり、日当たりの悪い部分は黄色になることもある。
◾︎材:家具の材料としても人気が高い。樹皮は質感を活かして樺細工(かばざいく)などに利用される。